日本語入力なら「simeji」

2009/07/15

HT-03Aの最大の弱点は文字入力だ。

ハードウェアキーボードがない以上仕方のないことではあるが、それにしても標準のソフトウェアキーボードの使いづらさは耐え難い。 思った通りの文字をタップできないストレスは大変なものだ。日本人より指の大きな外国人の方は、さぞかし苦労していることだろう。

しかし我々日本人には、iPhoneによってもたらされたソフトウェアキーボードならではの素晴らしい入力方法がある。 そう、Hanabiことフリック入力である。

それをAndroidでも実現してくれるアプリが「simeji」だ。

simejiでは、フリック入力以外にもニコタッチ(ポケベル入力みたいなもの)を選ぶことができ、好みの入力方法を利用することができる。NECの携帯端末に搭載されているT9方式も実装されれば鬼に金棒だろう。

予測変換は基本的に3G通信を行って最新のデータを利用した変換候補がでてくる。もちろん通信が出来ない状況のときはあらかじめダウンロードしておいた予測変換辞書から候補が現れてくれるので心配は無用だ。

しかし実際利用していると通信エラーが起こることが多く、また通信によるタイムラグにより変換候補が現れるまで待たなければならないという、快適な文字入力だからこそ起こる問題も発生している。フリック入力暦2日程度の筆者でも感じたため、今後改善が期待されるところだ。

もう1つ、simejiにはランチャー機能が搭載されている。これはsimejiがサービスとして動作することを利用した上手い機能追加だ。利用方法はトラックボールを押したまま上下左右に端末を傾けるだけ。例えばMarketを登録しておけば、ブラウザで(この記事のような)アプリ紹介を見ながらすぐMarketを起動→アプリのダウンロードを行うことができる。

Android(HT-03A)を利用する上では欠かせないアプリ。もしまだインストールしていないのなら今すぐ試してみるべきだ。

※7月29日追記

現バージョンではダウンロード辞書ではなくOpenWnnに対応しており、 オフライン時の予測変換精度が大幅に向上している。常にOpenWnnによる予測変換でも問題ないだろう。